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……うむ。そうか。
旅に慣れていると言っても、大変なことも多いだろう。
この村をいつ発つのかは分からないが、どうか危険なことはしないように、息災でな。

[泣きたいなら泣いてもよいが、と、言おうとして、噤む]

時計が戻ってきたら、多分すぐにでも発つわ。
お仕事の依頼が来てたもの。
大丈夫よぉ。身を護って逃げるだけの技量はあるから。
…ひっく。

[我慢しきれなくなって、ちょっとだけ泣いた。]

あたし、あんまり白決め打ちは作らない方なの。
決め打ちするにしてももう少し後の方だったと思うわ。
昨日の白印象より今日の黒印象を重く考える方だから。
…ん、もう一杯飲める？

[空のグラスを傾け、酔ったふり。]

[少しだけ嗚咽を漏らす様子に、静かに頭を撫で]

そうか。うむ、ツィンカ殿は身が軽そうだしな。
すぐに発つのか……それまでゆっくりされるとよい。

俺は、この村では白印象のあるところから消してく考察をしたな。白決め打ち、とまではいかないが、人間決め打てるところを信じて、後は消去法、というか。
……灰が白かったんでなぁ。むしろ俺が泥棒と言われた方がしっくり来るな、とか、考えていたくらいだ。

[空のグラスに、ワインを注ぐ]

そうね。時間はまだまだ動かないみたいだし、ゆっくりするわ。
…ええ、もし偽告発が発生していたらちょっと揺らぐわね。
それをしなかったというのは…騙っている時間泥棒の相棒よりも協力者の居残りを優先させたということなのかしら、なんて思ったりもしたの。
鑑定士騙りのおじいちゃんは最初から切り捨て要員だったでしょうし。

[グラスに注がれたワインを、また一口。]

あいっかわらず読めないのよねぇ、ゲルハルト。
普通に怪しいのは確かなんだけど。

もう少し、こう…言う事ないのかしら。

ゲルハルト候……
うむ。読めないなあ、この人物……

ん、それは…最後の最後に考えましょうよ。
よっぽどじゃないと協力者が潜伏するって考えにくいと思うのよ。

たこ焼き…。
誰が作ったのかしら。気になるわ。でもおいしそう。

いやいやいや、でも夜食は太るから！

[食べたい気持ちと食べちゃいけないという理性が戦っている最中らしい。]