『腹減ったやつは勝手に食え　イゾルデ』　だって。

イゾルデ？
あ、アナがお話してたね。　女の子っぽい名前を気にしてるおにーさん。　神父さまの知り合いだったっけ？
類友だなぁ、ふふ。

よーし、それじゃ、ありがたく。

いっただっきまーす♪

むぐむぐ、おいひ。

　まぐまぐ、うまうま。

ふ〜、美味しかった♪

お皿洗ってかたずけなくっちゃね。

[ヒョイと流しを覗き込んで]

おー？
ヒルダか、皿の片付けもありがとな。
冷蔵庫にバウムクーヘンもあるから、好きなら食いねぇ。

名前については親に言えや。

律儀なこった。

うん？
ヒルダ、若干顔色悪いな。貧血気味だったりするのか？
鉄分摂れよ。不穏な噂も聞くし、身体は資本だぜ

あ、お皿割っちゃった。

バームクーヘン美味しかった。
……ので、つい。

ヒルダのこと、ちゃんと見つけられて良かった。
久しぶりに本でも読もうかな。

料理のことはメルさんから少し聞いただけだったけど、イゾルデのが詳しい所もあるんだね。
メルさんの料理とはまた違った美味しさがあると思う。生活の知恵？

赤の王様だけが、登場しているのにどこにも描写が無いのは一体どうして何だろう。

もう追いついてきちゃうとは、ねぇ……

みんなを巻き込むわけにもいかないからな。

―――――――
ちゃんと会ってお話したかったけど、ごめんね。

そろそろ、旅芸人は旅の空へ戻るわ。
もっと狼王様の話とか、聞きたかったけど…一つところには止まれない性質なのよ。

世話になったわね、色々と。
またいつか、きっと戻ってくるわ。
その時まで、バイバイ。

こんばんは、ツインカおねえさん居る？