[つつがなくブランデーを手に入れたのかは定かではない。]

剣持ってるよこの人。物騒だなっ……
[大人しく席について、知らないおじさんと村長が話し込むのを聞いていた。]

ほへー……この時計ってすごかったんだあ。
この稼業をはじめる前からずっと持ってるけど、全然気付かなかったなぁ。

[首から下げた時計を燭台にかざして、ぼんやりと眺めている。]

[アルベリとヒイゾルデのやりとりを横目でしっかりと確認したりもしつつ。]

知らずに受け継がれていることもあるからな。
仕方あるまい。
時々、真の力に気付かぬまま人手に渡ることもあるようでね。
時計が主を選ぶ事も、しばしばあるのだよ。

[ちらりと、ラドルフの方を見る。]

多分彼の場合は、そのケースではないかなと思っているのだが。

にししっ♪
そうそう、気にしないキニシナイ。

[お咎めがないのを確認すると、コップにブランデーをとぽとぽ注いだ。
子供なので加減など全く知らない。]

そりゃー、協力させていただくことにはやぶさかではないですけどー。
情報屋はやっぱり客観的な視点でですね――

[しゃべりながらブランデーをひとくちこくり。]

――！？？
けほっ……けほけほ……

[思い切り咳こんだ。
お子様には刺激が強すぎたかもしれない。]

　ふぁーあ、眠いな寝てて…むにゃ。
　れー？
　ヒルダちゃん、何飲んでるの？

[首こてり]

こ、これが大人の味……
ワタクシではまだ力及ばないのれすね……

[涙目でジュースをちびちび]

[と、集会所を後にするギュンターに気付いて]

はれ、お帰りれふか？
お気をふけて〜。

[呂律の回らない言葉で見送る。
みっともなく手もひらひらさせて。]

役人さまろもお話れきるといいらぁ……

[ぬいぐるみでヒルダをてしてし]

　ろれつ回ってない…？
　これいーくつだ

[３本の指を出して残影が見える勢いで高速ふりふり]

やー、アナちゃん。今日もかわいいれふねえ。
[ぐりぐりと頭をなでくり]

んぇ？
これは――

[回らない頭で考え込む。理性の欠片くらいはまだあるらしい。]

えーと……村長がジューふを用意ひてくれたんれふよ。
アナちゃんもおひとついかが？

[誤魔化した。]

[ぬいぐるみにてしてしされてにゃーにゃー]

んー……？

[目の前で指をふられると]

……

…………

(がしっ)

―回想>>301―
[真面目な顔で尋ねられれば、きょとりとした表情]

　え、だってアナが集会場の外に皆を見に行った時
　マルガおねーちゃん、前日と同じ事してたから
　てっきり『時間』盗まれちゃったのかと思ってたの！

[自分は彼女の“中身”がどこかから跳んできたものに変わっているなどとは分からない。若干いつもと違うのは感じているのだけど*]

[ブランデーの残っているグラスをじーー。
ついでにヒルダも、じーーー。]

　…もう、村長さん　駄目じゃない！
　ヒルダちゃんに飲ませたんでしょー

[酔っ払ったヒルダになでくりされながら村長にお小言]

>>311
ふーん……
おかーさんの代で作られた筈らから、そんな曰くはなさそうなんれふけど。
生きてたら聞けらのかなあ。

ふっしぎー。

[壁に大きな影ができるのを楽しむように、時計の鎖をゆらゆら揺らした。]

[指を掴んだまま座った目でアナをじーっと]

そんらに熱い視線を送られへも、これでも拙者はひとりの忍び。
キミの気持ちには応えられぬでござるよ。

[そう言って、コップに残ったブランデーを一気に煽った。
危険なので、よいこも大人もマネしないでね。]

これはキミのような、か弱い女の子が、飲むような、もんじゃ、ない。

[*ぱたり*]

…う。
飲ませたというか、飲んでしまったというか…。

[思いっきりアナから目を逸らした。]

おや、役人様はどちらへ？

[知らぬうちに集会場から出たのだろうか。
はて、と首を捻り。**]