[イーリンは体中アザだらけで現れた]

はぅ…、つ、つかれたアル…。
一体ワタシ何時間ブランコで回されてんねん…アル…。

こんばんは、イーリン。
長い朝練、大変だったようだね。

あらあら、とりあえず冷やさないといけないわね。
ちょっとこっちに来て、湿布を貼るから。

来る途中で少年にこんなものを渡されたアルヨ。
ワタシも書いてみたアル。


◆名前の読み方　ざつぎだんいん　いいりん
◆漢字の略称　伎
◆誕生日　5月9日アル
◆自己紹介　あちこちを転々とショーをして回っている雑伎団に入っているアル。得意技は空中ブランコアルネ。
小さいから振り回しやすいらしいアル。何度放り投げられたか数え切れないアル…。（腰をさすりつつ）

あぅ、ありがとうアルヨ。
イテテ…

はい、おしまい。
練習、頑張ってね。

我が輩に盗めないものはないのでアール。

だというのに、なぜか時間だけは盗めないのでアール。

……誰か、我が輩に時間を自由になる時間をくれなのでアール。
というわけで、行くでアール。

[...はぶつぶつと言いながらその場から去っていった]

ではワタシちょっと仮眠取りたいアルヨ。
何やらいろんな人がいるみたいでもっとお話ししたいアルが、今はそれより睡眠アル…。
おやすみアル。

は、博士…
いくら私が毒や細菌や呪術に耐性があるとは言っても、少し酷使しすぎですー。
もっと助手を労って下さい。
てか、お金がないからって私をマウス代わりに使うの止めましょうよー。

［少し考え込んで］

はっ、でも私が助手をやめてしまったら、きっと博士は若い女性を唆して、実験と称してあんなことやこんなことを…

い、いけませんっ。
つかそのつもりだろっ、あのハゲッ！


…はっ、ついつい感情的に…