ごめんなさい。貴方を困らせるつもりはなかったんです。本当です。…絵が僕の大事な人を奪い、絵が生きる希望をくれました。けれど、まだ“人”を描くことが出来ない僕は過去の鎖を断ち切れていないんだと思います。[...は、そう言い左の手首を包帯の上からぎゅっと握り締めた]