>>20埋めてくれる人がいると感じてる間が華かもね。[ふと、天井を見上げる。]私は………疲れた。手にしたと思ったものは全て、手の中をすり抜けて消えていく。残っているのは喪失感、そしてそれに伴う虚無感ばかり。そんな事の繰り返しに。そんな者の手でよければ貸してあげようか。もうチュピも、あの雛鳥も、手放してしまって。何も残ってないけども。あちらへ行けば、もう失う事もないだろう。―――他の誰かが失うけどもね。