[そして首から提げる光る棒に目を向ける。それぞれ長さの違う棒が12本。まるで横笛のようにキレイに並んでいるが、彼が集会所に訪れるたびに光りを帯びる本数が変わっている。……どうやらそれが、彼の時を刻む時計らしい。左胸から右胸にかけて長くなるその棒は、今は左側5本と6本目が、他の5本と比べてかなり薄く光を帯びているようだった。きっと1時間ごとに棒が全部光っていくのだろう。昼の12時をさす頃には棒は全て光っているに違いない]