村に時間泥棒を呼んだのはおれだ。里帰りしたのも、あまりに慌ただしい時間の流れに疲れたから。出来れば、このまま村の中にいたい。繰り返す時の中で、何もかも忘れてしまいたい。救えなかった命のことも、未熟だった自分の過ちも。