[帰り道、ふと体の中で何かが騒ぐ。耳がぴくりと動き、お腹の底から言い知れぬ高揚感がわきあがって来る]・・・これは・・・まずいかも・・・しれ・・・な・・・い[意識が朦朧とし、何かに支配されそうになったその時]痛っ![ガリッ、とチャミーの爪がフレイの頭を掻く。その痛みに顔を顰めるが、意識が戻ってくる]疲れて眠気に襲われた・・・ってわけじゃなさそうだな。[見上げると空にはまたあの紅色の月が]