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(20)少年 マリオン |
2013/06/22(土) 22:15:14 |
[ドアを開けようとしたその時、聞こえた声に振り向く]
…なんじゃ、姿が見えてしまっておるぞい。
さあ、ドロテア嬢ちゃんがまたなんぞ甘いものを作ってくれるじゃろ。
ツィンカ嬢ちゃんもああ見えて料理は達者じゃし、…ジークも待っておる。
ごめんと言え、なんて言わないぞい。なんせお主は精霊じゃからな…。
だからなにも言わず、食べて、飲んで、騒いで、眠って、旅に出る準備じゃ。
なあに、こんな見た目でも…
[言い置いて自分と少女を見比べる。
明らかに、幼年にしか見えない姿形。
それでも、旅には充分そうだ。]
わしとお主なら、どこにでもいけるぞい。
[そう言って、光る扉に少女を招きいれた]
(22)旅芸人 ツィンカ |
2013/06/22(土) 23:39:52 |
ん、そういえば集会場の中では、たまに練習はしてたけどちゃんと踊ったことはなかったッスね。
そんな暇も、心の余裕もなかったし。
[踊るとなれば、ぴんと背筋は伸び、まっすぐに観客に視線を送ることもできる。
それは踊り子としての矜持だから]
……タダで観れるなんて、特別なんスから、ね?
[呟きが聞こえたかどうかは知らないけれど。
身体をリズムに任せて踊り始める。
終わりのタイミングで体当たり……と、距離だけは見定めながら]
(23)役人 ギュンター |
2013/06/22(土) 23:56:47 |
[…はツィンカの踊りに感嘆の声を漏らした]
ほう……。
[それは、仕事一辺倒だった彼には今まで触れたことがない世界の一端であった。
人間の四肢ひとつひとつから、この世のものでないとすら思える美しさが生み出される。その光景に、ただただ見惚れていて、ツィンカの呟きには少しも気付かなかった。]
(24)旅芸人 ツィンカ |
2013/06/23(日) 00:17:55 |
[ギュンターの感慨深げな表情に、喜びからの笑みが漏れる。
願わくば、この先もその視線を独占していたいと、そう思うのだけれど、踊りの時間は永遠ではない。
じりじりと距離を詰めていることに、彼は不自然さを感じていないだろうか]
あぁもぅ……、なるようになれ、ッス!
[曲が終わる瞬間、決めポーズと見せかけてギュンターに体当たりをかました!]
(25)役人 ギュンター |
2013/06/23(日) 00:47:35 |
[圧倒的な踊りに、…は不自然さを感じる余裕もなかった]
……っ!
[気付いたのは自分の身体が吹っ飛ばされてから]
(ツィンカ、殿……!?)
[男とはいえ、普段仕事ばかりの身体、そして不意打ちということが重なって、両脚が傾ぐ。
そしてそのまま――床に腰を打ちつけた]
いたた…………。
[何が起こったのか、と上体を少しだけ持ち上げたところで]
……っ、……ツィンカ、殿……?
[身体を預けているツィンカの姿を目にして、息を*のんだ*]
(26)医師 ヴェルナー |
2013/06/23(日) 03:17:20 |
これ置いとくから。好きに処分していいよ。
[テーブルへ無造作に時計を置く。
父から貰った時計だからといって、特に愛着があるわけでもない。
それに、無造作に置いた程度で壊れる時計でないこともよく知っている。]
…じゃ、お先に。
[さようならともお元気でとも言わず、集会場を出て行く。]
(27)医師 ヴェルナー |
2013/06/23(日) 03:26:38 |
…さて。
これから何処へ行こうかね。
[持ってきた荷物を抱えなおし、呟く。
村へ里帰りすることは、もうない。]
風の向くまま気の向くまま、でいいか。
[そしてゆっくりと歩き出す。
村を出るまで一度も振り返らず、立ち止まりもしなかった。]
(28)医師 ヴェルナー |
2013/06/23(日) 03:34:58 |
―数ヵ月後、とある街の酒場で―
…ほれ、またおれの勝ちだ。
随分負けがこんでるなあ。払えるのか?
[五枚のカードを広げた後、にやりと笑う。]
金がないならいいんだぜ、別に。
…別のものを頂くだけのこと。それひとつで勘弁してやるよ。
[指差したのは、若い男が身に着けていた時計。
無骨な黒光りする金属で出来た、手巻き式の腕時計。]
へぇ、大事な時計なのか。
そりゃ御愁傷さま。でも貰うぜ。
厭なら今までの負けを金で支払うんだな、今すぐに。
[その言葉を聞き、若い男は渋々時計を手放した。]
(29)医師 ヴェルナー |
2013/06/23(日) 03:40:45 |
ま、取り返したかったら金を用意するか、強運でも身に付けて再挑戦しに来るんだな。
[巻き上げた時計を左手に嵌め、カウンターへと移動する。]
マスター、オールドファッションドを。
…ん?わかるか。
今日は気分がいいんだよ。勝利の美酒ってのは美味いもんだよな。
[再び手に入れた『時計』を眺めながら出されたカクテルを呷る。
…さて、今度はもう少しうまく踊れる奴らを呼ぼう。
永遠に繰り返す時を手に入れるため、終の棲家を手に入れるために。]
―End...?―
(30)旅芸人 ツィンカ |
2013/06/23(日) 22:00:19 |
え、えと。
[華やかな世界にいるせいか男慣れしていると思われがちだけれど、声を掛けられることが多すぎてむしろ警戒ばかりしていたものだから、実はこんなことにはまるで縁がない。
この後どうすればいいのかなんて見当もつかなくて、俯いたまま彼の服の裾をぎゅっと掴んで。
暫くの後、ようやく口を開いて小さくねだる]
……さっきみたいに、呼んで?
(31)役人 ギュンター |
2013/06/24(月) 19:27:41 |
……っ!
[茫然としたままの状態で声をかけられれば]
……ツィンカ。
[そのまま疑問の余地なく、彼女の名を呼んだ。自分のしたことの意味に気付いたのはそれから]
……っ! あ、あ、す、すまん! 馴れ馴れしかった、な……?
(33)役人 ギュンター |
2013/06/25(火) 00:34:56 |
君の言葉は、何故だか良く頭に残るんだ。
それを正直に言ったまでの、こ、と……。
[そこまで言って、ふと気付く。何故そこまで色濃く残っているのだろう]
……あ、あの……、
[ナニカを自覚した時、ようやくはっきりと、ツィンカの頬が染まっているのが視界に入った]
……っ!
[上目遣いの視線と共に目にすれば、みるみるうちに、…の頬も同様に染まっていく]
村の設定が変更されました。
(34)旅芸人 ツィンカ |
2013/06/26(水) 23:35:23 |
[視線が合えば、彼も己と同じ反応を見せていて。
未だ緊張は解けないものの、安堵と喜びがじわりと胸に広がった]
うるさい女だって、思わなかったッスか?
あっしはおしゃべりだから、ほっといたらいつまででもしゃべってるし。
[品の良い彼には、己は不釣り合いなのではないかという不安はある。
だけれど、拒まれない限りは近づいてみたいと思った。
無意識に己の手を彼の手に重ねる]
だから、……ギュンちゃんのこと、もっと聞かせて。
[食べ物は何が好きなの。お休みの日は何をしてるの。仕事は楽しい?……どんなひとが、すきなの。
聞きたいことがたくさんありすぎて、困る。]
(35)役人 ギュンター |
2013/06/27(木) 14:43:04 |
[(>>34)言葉を聞いて、頭に巡るのはツィンカの明るい笑顔]
……いや、不快に思ったことは一度もない。朗らかなお嬢さんだとは、思って、た、が……。
[むしろ暗くて仕事をするしか脳のない自分にとって、太陽のようにすら感じていた。そんな人がこんなにも近くにいる。鼓動が早まる理由として十分すぎた]
むしろ……す、すき、だ……。
[どうしても緊張で声が上擦り、掠れてしまう。手を重ねられれば、心臓がとくりと跳ねる]
その……私のことを教える代わりに、ツィンカど、……ツィンカのことももっと教えてくれないだろうか?
[なけなしの勇気を振り絞り、重ねられた手をぎゅ、と握った]
(37)役人 ギュンター |
2013/06/27(木) 23:32:16 |
[ツィンカの姿に、言葉に、耐性のなかった役人は再び目を伏せた。それでも、言葉だけは止めない]
うん。ゆっくりでも良い。ツィンカのこと、もっと、知りたい。
[そう言って、顔を上げると、こちらを見据えるツィンカが見えて、愛しい気持ちが募る。口元は勝手に綻んでいた]
……うん。これから時間は、いっぱいあるからな。
永久でも繰り返しでもない、前へ進むための時間が――。
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