(94)羊飼い アルベリヒ |
2013/06/09(日) 19:23:25 |
[ドロテアに勧められた茶と菓子には軽く頷き、右手の皮手袋も外した。]
ありがとう、いただくよ。
[菓子皿に手を伸ばしたのはマリオンとほぼ同時。静かに手を引き、茶を飲みながらヴェルナーの働きぶりを見守る。]
ふーむ、真面目に「医者」だなぁ。
[ジャガイモと医者の比較には特に反論しないことで同意を示す。しかしヴェルナーの羊に関する記憶には鼻にしわを寄せた。]
お前か、ヴェルナー。
親方んところの羊にいたずらをしたのは!
[羊飼いの手ほどきを受け始めた頃、男が面倒を見ていた大人しい羊たちの毛がヴェルナーの申告通りの状態になって発見された。]
……ジークは後足蹴りが得意だからな。
[忠告したのは多少年は違えど子供の頃から知るヴェルナーへの気遣いかもしれない。]