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(36)奉公人 ドロテア |
2009/07/01(水) 00:29:39 |
[最後の時計から時間を移す。
懐中時計から、鉛の時計へ。]
私に必要なのは、ほんの一部だけ。
時間さえ頂ければ、時計すら必要は――
(37)奉公人 ドロテア |
2009/07/01(水) 00:42:10 |
[盗んだ時計をベリエスに委ねると、ふかぶかと頭を下げた。]
今回は、お手伝いくださり真にありがとうございました。
後は、ムージル様のお望みのままに……
私はここでお別れでございます。
数々のご無礼、どうかお許しいただきたく。
それでは、大変失礼いたしました。
[暇を告げたドロテアの胸元が淡く光る。]
(38)隠居 ベリエス |
2009/07/01(水) 01:35:37 |
グリー、こちらこそありがとうね。
もし時の巡りあわせがあるなら、また、どこかでね。
[立ち去るドロテアに軽く手を振る]
さて、ヴァイス。時間はいただいたね?では引き上げようか。
神父さん、お世話になったね。ありがとう。我々の力を利用したい時は、また声をかけておくれね。
この村でいただいた時計はもう私たちには不要だから、神父さんが良ければもらっておくれ。
では、またね。
[ベリエスは淡く輝く鳩と共に姿を消した]
(39)神父 メルセデス |
2009/07/01(水) 02:03:21 |
― 少し前 ―
ありがとうございました。
ベリエスさん、ドロテアさん。
[鞄を開けて大きな透明の時計がついた箱を取り出すと、ぱちん、ぱちん、と留め具を外して箱の部分を投げ捨てた。
時計の部分だけくるりと手の中で回し、箱に入っていた時計をドロテアへ手渡す]
はい、このマリオン君の時計で最後です。
(41)神父 メルセデス |
2009/07/01(水) 02:12:52 |
[立ち去るベリエスに一礼して]
僕は『時間』が欲しいわけではないですからね。
また機会があればよろしくお願いしますね。
でも時計は全てでなくてよかったのに…。
カローラさんのは欲しかったのですけど。
[と、自分の透明な時計とカローラの時計を見下ろしてから全ての時計を鞄に詰め込み]
(42)少女 アナ |
2009/07/01(水) 02:23:11 |
[フラフラと立ち上がった]
この集会場が夢に出てきたの。
気が付いたらお爺様がくれた懐中時計を手にして集会場に立っていた…これはまだ夢…?
アナにわかるのは大事なお爺様がくれたこの時計だけ。
あれ…お爺様の時計…ど…こ……?
もう一度寝てみたほうがいいのかな…?
[そう言うと少女 アナは毛布にもぐりこんだ。本当に目が覚めるその日がいつ来るのかは誰にもわからない…]
(43)神父 メルセデス |
2009/07/01(水) 02:26:46 |
[鞄に詰め込む手を止め]
…ああ、忘れてました。
んー。
――ツィンカさんのでいいですね。
[『主』と『時間』を失った時計に輝きはなく。
その時計を丁寧に梱包し、手紙を添える。
あて先は『クロノス』]
僕たちの邪魔をできるものならすればいいのですよ。
今回は……僕たちの勝利ですけど。
[その『時間』を奪われた時計は、あてつけのようにクロノスギルドへ届けられるだろう]
(44)羊飼い アルベリヒ |
2009/07/01(水) 05:32:32 |
[薄日が射し始める夜明けの頃
いつものように杖をもち、歩く男が一人
けれど足取りは重く、そして覚束ない
だが彼は、まるでその家しか見えていないかのように
まっすぐに見据えたまま歩いていた]
………守れなかった。
何も、守れなかった。何も、できなかった……。
[そう呟きながら]
(45)羊飼い アルベリヒ |
2009/07/01(水) 05:38:20 |
[やがて家の前に着くとその歩みは止まり
男は光が消えているのも気にせず中へ入る
――――中には本棚と机、そして埃の被ったベッドがひとつだけ
彼はベッドへゆっくりと近づいていったが、
たどり着く前に足がもつれ、そのまま崩れ落ちた
床に倒れる事はなかったが、倒れこんだ拍子に埃が舞い上がり、軽く咳き込む
そして再び、誰も居ないベッドを見つめる瞳から
ひとつ、またひとつ
涙が零れ落ちた ]
(46)羊飼い アルベリヒ |
2009/07/01(水) 05:41:12 |
………何処にいったの、じーじ?
おいてかないで……ひとりに、ひとりにしないで……。
ぼく……ひとりは、いやだよ……。
[男はそのまま泣き崩れた
埃と微かにすすの匂いしかしないベッドに顔を埋めて]
(47)羊飼い アルベリヒ |
2009/07/01(水) 05:42:39 |
[彼の時計が刻んだ時間は、
今の彼が出来上がるまでの全てを刻んだ時間
……そして、奪われた時計は彼の離別の証でもあった
この世で一番大好きな、自分を拾ってくれた一人の老人
その人の死を受け入れた証
けれど、盗まれた時間はもう戻っては来ない
彼の全てを作り上げていたものが無くなった今、再び彼は生きることが出来るのだろうか
――老人から貰った帽子も、杖も放り出して
幼子のように泣きじゃくり、ただ一人の名を呼ぶ
彼を愛し、そして彼が愛した羊が一匹 慰めるように泣き声をあげながら、傍らに座っている事に気付かずに―――]
(48)木こり ドミニク |
2009/07/01(水) 15:24:35 |
[黎明、男は静かに目を開いた]
[白んでゆく世界、太陽の熱を帯び冴えゆく空気、森の息吹]
[こだまする鳥のさえずりは、いつもと変わることなく]
──……朝、か。
[同じようにくり返される日々]
[以前と違うのは視線の先の使い慣れない斧の存在]
[かたりと微かな音を上げて、男は静かに斧を手にする]
[失われた、嵌め込まれた鉄製の時計]
[それはこの家から時間が奪われたことを意味する]
[男はその大きな身体で、ゆっくりと歩み家の外へ出た]
(49)木こり ドミニク |
2009/07/01(水) 15:24:59 |
[森は変わらない][空は変わらない]
[ひっそりと佇むこの家の趣も変わることはない]
[静かに]
[ただ、静かに]
[男の日常はくり返されてゆく]
[いつもいつも、ずっとそうであったように]
[僅か空を見上げ、男は目を細めた]
(50)木こり ドミニク |
2009/07/01(水) 15:27:46 |
……──迎えにゆくよ。
[手の中の新しい斧にそっと誓うように呟き]
[時間ループの影響を受けなかった集会場の中で得たもの]
[失われたもの][そのひとつひとつを確認しながら]
[流れない時間を悲観するでもなく]
[男は静かに、くり返す日々へとまた足を*進める*]
(51)奉公人 ドロテア |
2009/07/02(木) 23:34:20 |
[時計塔の前の広場は、全てが止まっていた。
ただ一人、ドロテアを残して。]
[切り離された時間と空間。 カタチ
動くもの、生きる者の姿はなく、村の形骸がそこにあるだけ。]
これで、この世界で――
[胸元から時計を取り出す。
鉛の時計は、この閉ざされた時の中でも無意味に時を刻んでいた。
ドロテアはその時計を大時計へと向ける。]
――ピシッ
[罅割れたような音が広場に響いた。
塔の大時計が時を刻み始め、不意に、空が揺らめく。]
["それ"は、人の形を取り……]
[最後には、幼い少女の姿になった。]
(52)奉公人 ドロテア |
2009/07/02(木) 23:34:37 |
お館様……
[ずっと言葉を発しなかったドロテアが、声を上げ、少女に縋り寄る。]
――お館様!
[少女は、悲しげな笑みを浮かべていた。]
(53)奉公人 ドロテア |
2009/07/02(木) 23:34:51 |
「 、 。」
……?
[呟きに顔を上げると、少女は首を振った。]
そんな……嫌……駄目だというのですか……?
[ぴくりとも動かなかったドロテアの表情が崩れる。
少女はそれをあやすように、彼女の頭を撫で続けた。]
[しかし、少女の姿は徐々に薄れてゆく。]
私を、置いて行かないでください。
お願いです……お館様!
[呼び掛ける声は、少女を留めることはできず――]
そら
[少女は、虚へと還っていった。]
(54)奉公人 ドロテア |
2009/07/02(木) 23:35:07 |
…………
[ドロテアは泣いていた。
涙を流せぬその瞳が、悲しい輝きを見せていた。]
これが……終わるということなのですね。
[鉛の時計を外す。
身体と時計とを繋ぐ鎖を断ち切って。]
ならば、私も。
この時間を、終わらせて――
[時計の針が狂った様に回り始める。
ドロテアの身体から色が、光が、失われてゆく。]
お館様……
私も……そ…らへ行け………うか……?
[切り離された時間は、歪み、掠れて――]
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